久々に

 小説を読んでいます。本屋さん大賞をとった恩田陸*1さんの「ロミオとロミオは永遠に」というものです。話の内容はかなりSFが入っているのでなんともいいがたいのですが、環境破壊によってぼろぼろになった地球に、国連の決議で日本だけが取り残され、日本は廃棄物の処理を行いながら生きている。その日本にあるエリート養成高「大東京学園」に入学し主席で卒業した卒業総代と言われる人間になった者は、その後の人生の安定を約束されるという。この年、その入試に合格したアキラとシゲルは高校に向かうが、そこには常識では考えがたい世界が広がっていた。そんんななかで、学校を脱走する
、という謎の行動をとるグループ「新宿組」の存在が分かってくるのだが・・・。ってなかんじです。意外とおすすめ。

*1:昨年「夜のピクニック」にて本屋大賞を受賞。懐かしさと哀愁が漂う文体から「ノスタルジックの作家」と呼ばれ、人気がある。そういえば高校の時のクラスメイトで東大に現役で通った友人が熱心に読んでいた気がする。ちなみに作者は僕の母校と県を二分するといわれた、水戸一高出身で、「夜のピクニック」はその学校行事である「歩く会」をモチーフにしたもの。