オフィシャルvs自己チュー

 

ついこの間、無線電波の800MHz帯の再分配の概略が、総務省から発表されました。携帯電話の内DoCoMomovaaucdmaOne(WINの前)なんかが使ってる帯域なんですけど、そこにソフトバンクなんかが新規参入の業者にも帯域を分けろと言ってきた訳ですね。で、パブリックアンケートなるものもやって90%以上の人は競争が活発になるし、新規参入を認めるべきといっているのに、総務省の結論は新規参入を認めないというものでした。これに噛み付いたのが孫ソフトバンク社長。「消費者の気持ちを無視している、何のためのアンケートだ」と。

・・・でもさ、一見ソフトバンクがいい人に見えてるけど、実際腹黒い、ってか狡さ極まりないこと言ってるって何で、気付かないんだろう。

いま、DoCoMoFOMAへの移行を進めている訳ですが、正直FOMAを求めない人も多く、シティーフォン以上にmovaの完全停止は難しそうと思われています。また、室内での電波の受信のしにくさ、これは電波の特性に寄るんですが、また、エリアの狭さ、移動に対する弱さを考えると転送率が悪くてもmovaが良いって人は多いですよね。DoCoMoはこの800MHz帯を手放したくないのは分かる話。 そもそも、この帯域を工事だなんだでつくりだしたのもDoCoMoの投資が有ったから。言わばスターターだったDoCoMoが、新規参入だ、消費者の気持ちだいわれても、「なにも苦労してないやつになんで分けなきゃイケないの?」って気持ちは自然と湧く訳ですよね。ソフトバンクは経済界の古巣の考えだと言ってこな辺の問題をさらりとメディアの矛先を交わした訳ですが、そもそもホークスを買ったときといい、楽して得するなんて考えが見え見えな一連の行動は正直呆れ果てますなぁ。ってか球団買う金有るなら帯域買えよと。

メディアはここに踏み込まないけど、ここ踏み込まれたら、きっとあの社長は手持ちの資料丸めて襲いかかって来るんだろうナァ。

そりゃ消費者としては安い方がいいよ。でも、ソフトバンクみたいな会社が優勢になる世の中になってしまったら、だれも初期投資も、新規事業開拓もしなくなるよ。そうなって一番困るのはやっぱ消費者だから。消費者の意見は「新規参入で安くなるのと、今とどっちがいいか」という、自己チューな結果のでるものだから当てにすべきでない様に思う。いや、むしろ「DoCoMoの初期投資」の話について今となってはどうでも言いなんて言い出すひとはもう消費者である資格すらないのではってね。

どうやら、TU-KA買収なんて話も出てますが、そっちに力を入れることをソフトバンクさんにはお勧めします。

頑張れ老舗DoCoMo、負けるなau